史上最高のサウスポー、“ザ・スネーク” ケン・ステイブラー

 

1970年代、名将ジョン・マッデンに率いられたレイダースは最初の黄金期を迎えた。

素行のよろしくない荒くれ者や気難しい職人気質の選手達が集まったこの頃のレイダースは、他のチームが持て余す強烈に個性的な選手の集団だった。

 

ケン・“ザ・スネーク”・ステイブラー

そんなチームのリーダーは左利きの名QB、“ザ・スネーク”ことケン・ステイブラーだ。

 

 

ザ・スネーク

当時としては珍しいサウスポー、“ザ・スネーク”の異名の通り左右にロールアウトしながら、ややサイドスロー気味に投げるパスは抜群の成功率を誇り、1974年にはリーグMVPを獲得、更に1976年にはミネソタ・バイキングスを破り第11回スーパーボウルを制覇した。

 

ケン・“ザ・スネーク”・ステイブラー

決して強肩ではないが、ステイブラーと殿堂入りWRフレッド・ビレトニコフや快速レシーバーのクリフ・ブランチ、TEのゴーストことデイブ・キャスパーらとのパス・オフェンスはリーグを席巻し他チームの脅威となった。

 

ケン・“ザ・スネーク”・ステイブラー

また個人でも4度のプロボウル選出など輝かしい実績を残したレジェンドで、レイダーズに在籍した12シーズンで記録したパス成功1,486回、パス獲得19,078ヤード、150TDパスは今だ破られていないチーム記録でもある。

 

ケン・“ザ・スネーク”・ステイブラー

しかし、ステイブラーが残した記録のなかでも特筆すべきはその勝利数と勝率だ。

特に接戦や負けている試合においての集中力は驚くべきもので、NFLフィルムズが選ぶクラッチQBベスト10の第6位にランクインするほどの勝負強さを発揮した。

 

また、その集中力と勝負強さはまるでマンガのような展開を生み出し、いわゆる「ゴースト・トゥ・ザ・ポスト」や「ホーリー・ローラー」など数多くの名場面を演出、幾多の名勝負を繰り広げてきた。

QBの最も重要な仕事がチームに勝利をもたらすことであるならば、ケン・ステイブラーこそエースと呼ぶに相応しい、史上最高のQBの一人であろう。

 

ケン・“ザ・スネーク”・ステイブラー

その功績はもっと賞賛されて然るべきものだと私は考える。

 

史上最高のサウスポー

ケン・ステイブラー
この史上最高のサウスポーは、どこかニヒルでクールな男でもあった。
その笑顔とウインクで相手ディフェンスの敵意を削ぎ、あるいは逆撫でし、多くの女性ファンを魅了した。

 

お行儀の良くない他のチームメイト達と同様、それがレイダースの流儀でもあったのだが、ステイブラーも夜な夜な出掛けては朝方まで遊びまわっていたという。
それでもプロ選手としての自覚を失うことは無く、ジュークボックスの灯りでプレイブックの勉強をしていたという逸話もあるぐらい勝つための努力を惜しまなかった。

 

ケン・ステイブラーケン・“ザ・スネーク”・ステイブラー

今となっては、なかなかお目にかかれないタイプの選手だが、史上最高のサウスポーは古き良き時代を生きていたのかもしれない。

 

 

ケン・“ザ・スネーク”・ステイブラー
ケン・“ザ・スネーク”・ステイブラー   享年69歳

謹んで哀悼の意を表すると共に、その功績を称えます。

史上最高のサウスポー、元レイダースQBステイブラー氏が死去(NFLJAPAN.com)

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